がんの超早期発見は、髙原喜八郎式「腫瘍マーカー追跡法

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がんの現状について

がんの現状について

 

がんの本態と現況について

日本のがん死亡者は年間約34万人

がんになっても助かる医療がある

がんの予防に卒業はない

厚労省からの正式発表は不明であるため、2~3年来のがんによるわが国の死者数は不明でありますが、3年前の時点においては32万5千人の方ががんで亡くなっており、又年々の死亡数の増加は平均して毎年約5千人とされておりましたので、これから推定すると、本年は約34万人の方ががんで亡くなられることになります。
他方、諸外国においては、アメリカやハンガリーなどにおいてはすでに数年前いらい、がん死者数は減少に転じていることも広く知られております。如何でしょうか、皆様の御周辺に末期がんと闘い、悩み、そして残念にもこの世を去られて行かれる方々の数が上記の傾向を裏書きするかのように増加上昇してゆく現実が厳として存在しているのであります。

このような末期がんの方々のみを見ておりますと、当然がんは助からない、恐ろしい病気との概念で占領されそうです。しかしそれはあく迄も、症状が出てくるまでがんの存在に気付かなかった一部の不幸な方々の場合の話でありまして、たとえば卵巣がんのような症状が出てくるのはがんの大きさがメロン大以上になった場合でありまして、もし、私(高原)が20年前に開発した方式(システム)にしたがって毎年2~3回、血流中のがんマーカー値の追跡を根気よく10年~20年と継続されておりますと、卵巣がんを拇指頭大の大きさで発見することは極めて容易であります。

このような超早期でがんが発見されますと、今日極めて多岐に亘って開発されております種々の免疫療法の組み合わせ療法の継続、さらに必要に応じて外科手術の併用によって、術後10年以上無再発の症例も珍しいことではないのです。実は昔のがんは今日程免疫療法が進んでおりませんでしたが、正しい食事と適当な運動、休息そして健康な精神生活というような、いわゆる平凡な普通の生活を続けてさえいれば、がんは自然に退縮、消滅さえする極めて自然治癒率の大きな病気であるとさえ云うことができるのです。ただし、現在の社会生活条件下では、余程自分で生活条件を管理運営する努力を払いませんと、このような自然治癒現象は仲々出現してこないことも事実であります。

ここに当院の提唱いたします「がんの超早期発見のための腫瘍マーカー検査の追跡」と、がんのボヤ(小火)を早期に発見した場合には、直ちに「発病予防のための免疫療法の開始」に生活条件を切り換えて、「がんの発病予防に卒業はない」という哲学で毎日の日常を過ごされることが唯一の結論であるという事を申し上げまして、本ページのご挨拶とさせて頂きます。

医学博士 髙原喜八郎

 

がん対策の責任について

日本のがん死亡者は年間約34万人

がんになっても助かる医療がある

がんの予防に卒業はない

今の保険診療技術は、生存率が2~3割であり、その結果ががん患者の死亡率の激増であります。100人のうち20~30人の命が延びますが、その2~3年後には再発するなどして亡くなってしまいます。いつまでも国定治療法に頼っては、日本民族は全滅するでしょう。
通常型治療をこれ以上やったら副作用で死んでしまうという時点で免疫療法にかかろうとするのが通例ですが、それでは遅すぎるのです。通常型治療の結果の死亡は、抗がん剤の使いすぎと放射線の浴びせすぎによる免疫抵抗力の壊滅が原因です。本来の医療の理念は、患者さん本来の自然治癒力の上昇による抵抗力の増加が最大の目標なのに、今は逆になっています。がんを切り取ることに躍起になっていて、患者さんの抵抗力の増加を無視し、むしろ低下させています。しかも、低下させたあとでなんら責任を取っておりません。

患者さんにとっても、そうした状況を教えられる機会が少なく、一生懸命本を探すなどてご自分で勉強していただかないと、情報を得る機会がありません。このような現状は、誠に不幸だと言うより他ありません。

そして、がんの予防のためには、食事療法、運動、休息をしっかりすることは当たり前で、きちんとした生活をすることが重要になります。つまり、生活パターンをしっかりすることが重要ということを念頭に置き、食事の不十分さ、休息の不十分さ、酒の飲みすぎ、塩分の取りすぎなどから脱却する必要があります。これは生活が目茶苦茶になりがちな現代人には難しいことですが、個々人の自覚によって初めて達せられるものだと言えます。

つまり、本来は国の責任であるがんの対策は、同時に個人の責任ということなのです。がんの対策はそうした視点からスタートしないといけないわけで、初めから末梢的なサプリメントなどに目を向けても大局は改善しないのです。

 

統合医療

21世紀の医学としての統合医学

統合医学の認知

19世紀には自然科学と文明生活が発達しましたが、20世紀に入って人類は戦争に明け暮れるようになり、医学は西洋医学独壇場の時代となりました。しかし、その結果、西洋医学のみでは解決できない病気の一つであるがんの死者数の鰻昇りの現状を、我が国もまた解決できておりません。
一方、世界の医学においては、ここ数年来、注目すべきある一つの変化が発生して、年々その流れが強大になりつつあります。その流れの当初においては「代替医療」「相補医療」などと呼ばれ、従来の主流としての西洋医学の一部の代替的存在と扱われておりましたものが、最近ではさらに進んで「代替」から「統合医療」の名称で国際的学会として認知運用されるようにはなりました。

 

我が国における統合医学

ただし、それは我が国においては国の立場としては公認されておりません。従いまして、当然我が国の医療行政面においても、例えばがんにおいての固定三大治療法(外科手術、抗がん剤、放射線)以外の一切の治療法を国は認可しないという建前であり、当然認可しない治療法は健康保険の対象とならないわけであります。 このような経緯を背景として今日の統合医学が存在しておりますが、何百何千と増加の途上にある認可していない治療法の激増に対しまして、二年ほど前から国は次の三つの条件を満たす場合には、認可しない治療法であっても非保険医療機関においては実施しても良いという法令(指示)が出されました。

医師と患者間に同意書があること

その治療法の価格費用が公示されること

領収書が発行されること

この進歩的な国の処置によって、現在は非保険医療機関においては上記の統合医療(代替医療)が実施可能となったことは、まことに患者さんの受益上喜ばしいことではあります。ただし、保険診療機関においては、代替医療は従前通り実施が認められてはおりません。(混合診療の不許可)

 

保険診療

医療行政の現状は、保険診療と非保険診療の二つに大別されます。まず従来からの国定教科書的立場としての保険診療について、対象疾患をがんとして申し述べます。 さて保険診療と言うと国が認可した治療法であると受け取られて経緯があるくらい、我が国では従来、権威あるものとされてきました。がんにおいては、申すまでもなく外科手術、抗がん剤(別名、化学療法)、放射線療法の三者がこれにあたり、この三大療法への補助手段としての免疫栄養療法として、以下のものが保険診療で使用されています。

インターフェロン

ヒト免疫グロブリン

レンチナン・ソニフィラン・クレスチンなどのキノコ製剤

アデラビン9号とかセロシオン(有機ゲルマニウムの一種)などの強肝薬品

小柴胡湯などの漢方薬

その他すべての対症療法に使用されている抗生物質や超多数の医薬品類

そして、その本質は一応すべて西洋医学の条件(EBM、Evidense Based Medicine、データに基づく医学)をクリアーしている療法であるとされています。

 

非保険診療としての統合治療

それに対する非保険診療としての統合医学の分野を検証してみますと、統合医学の分野にも、EBMに基づく西洋医学的な名称のものと、いわゆる生薬的な非西洋医学的な名称のものの二大別があることが認められます。

まず西洋医学的名称のものを列記しますと、以下のものがあります。

西洋学的

トランスファーファクター、アラビノキシラン、ビタミンB17(アミグダリン)、CPL、アサイ有機ゲルマニウム、メタルゲルマニウム、活性化水素水(活性水素剤)、重水素減少水、CDAⅡ、温熱療法、ホルミシス効果、AWG(マルチ低周波電子)、バナジウム水、ANKリンパ球注入、その他(多数)

次に、非西洋医学的(生薬的)名称のものには、以下のものがあります。

非西洋学的

紅豆杉、タヒボ、ノニ、ブイ、ハーブ、日本山人参、プロポリス、ロイヤルゼリー、冬虫夏草、霊芝、アガリクス、マイタケ、メシマコブ、フコイダン、キチン、キトサン、EM・X、その他

以上のように、きわめて多岐に亘る統合医学の現在と将来については、文字通り生命の本態の解明と同等以上の、解明すべき問題が山積してはおりますが、安全性と効果の明確なものを患者さんが希望される場合には、私ども統合医学を実践する医師の立場として、これらの要望の対応に努力すべきでありましょう。

 

がんにならないための食生活のレポート<マクガバン・レポート>

がんにならないための食生活について、初めて綿密な調査報告が示されたのは、1977年にアメリカで公表された「マクガバン・レポート」でした。マクガバン・レポートは、がん治療のための研究について7年の年月をかけて調査された結果をまとめたものです。このレポートは、病気の改善のためには「食事や栄養の改善」が必要であることを示したことが大きな特徴です。

マクガバン・レポートでは、がんなどの病気は「間違った食生活が原因になって起きる食源病」であり、「食生活を改める」ことによって「病気を予防する」ことが重要であると主張しました。この「間違った食生活」とは、肉や乳製品、卵を中心とする高カロリー・高脂肪の食事のことです。また、「たんぱく質の摂取量が増えると、乳がん、子宮内膜がん、前立腺がん、結腸・直腸がん、すい臓がん、胃がんなどの発生率が高まる」ことも、補足レポートにおいて指摘されています。

そして、ここで理想的な食事として評価されたのが「元禄時代の日本人の食事」でした。玄米を主食とし、旬の野菜や海草、小魚を食べるという食生活こそが人類の理想だということです。

 

 

世界がん研究基金

マクガバン・レポートから30年後の2007年に、世界がん研究基金と米国がん研究協会が、7000件以上の研究を根拠として「食べ物、栄養、運動とがん予防」の勧告をしました。そこで提示された食生活は、以下のとおりです。

植物性食品
  【推奨】毎日、400グラム以上の野菜や果物と、全粒穀物と豆を食べる
【理想】毎日、600グラム以上の野菜や果物と、精白されていない穀物と豆を食べる
動物性食品
  【推奨】週に肉は300グラム以下にし、加工肉を避ける
【理想】週に肉は300グラム以下にし、赤肉をやめ鶏肉や魚にする
飲料
  砂糖入り飲料やフルーツジュースを避ける
水や茶、無糖コーヒーを飲む
アルコール
  男性は一日二杯、女性は一日一杯まで
保存・調理
  【推奨】塩分摂取量を一日6グラム以下にするために、塩辛い食べ物を避ける。カビのある穀物や豆を避ける
【理想】塩分摂取量を一日4グラム以下にする

この他、タバコとアルコールががんの原因であることも強調されています。またタバコとアルコールは相乗効果で発がん物質となる、とも指摘されています。

 

 

食生活の考え方<緑黄色野菜のすすめ>

現在は、がんの予防や治療に効果のある食事について、数多くの報告や出版物が存在しています。例えば、国立がんセンター疫学部長だった平山雄博士によって書かれた『緑黄色野菜のすすめ』などです。それらに共通する内容として、次のようにまとめられます。

発がん性物質と判明しているものは避ける

毎日30種類以上の食品を摂る

旬の新鮮なものを食べる

東洋医学で定義される「陽性食品」「陰性食品」をバランスよく摂る

全粒穀(玄米、蕎麦、麦、粟、稗)、緑黄色野菜、魚介類、海藻類、豆、芋などを多く摂り、肉類、塩分、乳製品(ヨーグルトは除く)は少なめにする。つまり、かつての日本の庶民の食事そのままが良いということです。

 

旬の食べ物

医師の立場から見て、毎日たくさんの野菜を摂っていても、思うように体力や免疫力が上がらない方もいます。このような現象は、野菜の質の劣化によるのではないかと疑われます。化学肥料や農薬を大量に使っている野菜は、見た目は良くてもビタミンやミネラルが十分に含まれていないことがあります。

食生活に気をつけるのであれば、ただ野菜を摂ることばかり意識するのではなく、その質をも考える必要があります。言い換えれば、旬の食べ物を摂るということです。例えば、ハウス栽培で作られた野菜より、缶詰のホールトマトの方が良いかもしれません。地中海沿岸で真っ赤に熟れたトマトをそのまま缶詰にしているわけですから。

 

食事の選び方「まごわやさしい」

健康を守るための食生活として、医学博士の吉村裕之先生は「まごわやさしい」という言葉を提唱されています。

豆類。大豆、金時豆、豆腐、納豆など。質の良いたんぱく質が摂れます。

ご飯とゴマ。

ワカメなどの海藻類。他には昆布、ひじき、海苔など。

緑黄色野菜に代表される葉物野菜など。

魚。特に秋刀魚、鰯など近海で獲れる小さい魚。

シイタケなどのキノコ類。

芋類。ジャガイモ、サトイモ、サツマイモなど。

この「まごわやさしい」を実践することで、ビタミンやミネラル、食物繊維などの健康に必要不可欠な栄養を摂取することができます。正しい食生活によって、免疫力も向上します。こうした食生活は、「マクガバン・レポート」で推奨された伝統的な日本食そのものです。

 

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